jinzaiCLUBの転職ブログ

転職や人材紹介について

【転職相談】格闘家・朝倉未来から見る転職市場で価値の高め方

こんにちは、人材クラブです。

 

私は現在、人材サービス会社の

人材紹介事業部にて転職エージェントを

やっています。

人材サービス業界での経験が16年ほど

あり、年間約180名くらいの皆様の

転職相談をお受けしています。

 

 

私は昔からプロレスや格闘技を観戦するのが趣味です。

中学生時代はテレビ観戦はもちろん、
日本武道館や地元の会場で試合があるときは実際に足を運んでいましたし、
毎週プロレス雑誌を購入していたほどです。

プロレスと格闘技の違いはさておき、
プロレスはプロレスとして楽しみ、
格闘技は格闘技として楽しんでいました。

なので、今でも格闘技の試合があると
テレビやネット配信でチェックしてい

ます。

 

今回は格闘技業界的な視点から、

今後、転職市場で求められる人材に

ついてのお話をしてみます。

 

 

【目次】

①今後転職市場で求められる人材
②前職と現職を比べても意味がない。


① 今後転職市場で求められる人材

一人二役できるタイプの人材
私は営業だけしかできません、人事採用だけしかできません、というタイプの方よりも営業もできるし、採用も詳しい。
経理もできるし、総務も詳しい。

というタイプの方が求められると思います。


理由
転職に有利。
選択肢の幅が広がります。
1つの分野だけでなく、2つの分野に詳しい人材の方が優秀だと思われます。

 

大企業は別として、中小企業は人件費に
そこまで多くのコストをかけることができません。
企業全体として、以前ほど人を雇えなくなっています。

本来、総務1名、経理1名と2名を雇う必要がある
企業があったとします。
そこへ、総務と経理の両方ができる方から応募があったら、その人を雇いたくなるでしょう。

1つの分野に特化したプロフェッショナルが悪いというわけではないです。
研究開発職のような分野は専門性が高く、高い需要があります。
ただ、研究知識もあり、プレゼンも得意で営業的なものもできる、というような方がいたら、より高い評価を得ることができるはずです。

未経験でも、ネットで調べればある程度の専門知識が得られて、変化のスピードが速い時代です。
1人で複数のタスクを高速で回す、
そして、1つの分野で得た経験をもう1つの分野で活かして、相乗効果を生むことができる人材が求めれます。


格闘技で言うと、

格闘家で朝倉未来さんという方がいます。
格闘家でありながらYoutuberという珍をしい経歴です。
格闘家としても日本トップクラスの実力で
今や格闘界の中心人物です。
Youtuberとして自身のチャンネル登録者数が160万人越えという人気です。

一部の声としてはどっちが本業なんだ、

とか
格闘技をしながら動画撮影しているなんて
舐めている、という批判の声があったりします。

ただ、普通に考えて、1つことで成功するよりも2つのことで成功することの方が難しいわけなので、2つの分野で成功するなんて素晴らしいと称賛されるべきことです。


Youtuberとして活躍し、格闘技に興味のない層を
格闘技に興味を向けさせてマーケットを広げました。

朝倉未来さん曰く、格闘技とYoutuberを両立させるため
時間の使い方をかなり工夫するようになった。
無駄なことをしている暇がないので、必要なことは
何かと考え成果を出すための最短距離を走るにはどうすれば
いいかを考えるようになったということでしょうか。

本業以外の分野を学び、交流することで視野が広がる。
相乗効果が生まれ、両方ともレベルアップすることが
できる。

なので、どの業界においても一人二役を目指した方が、人材としての価値が上がるし、相乗効果的にスキルが上がる、と言えるでしょう。

 


②前職と現職を比べてはいけない

人間はわがままな生き物で、
過去の思い出を美化しがちです。


転職したらしたで、前職の方が良かったとか、前職はもっと意見を聞いてくれていたのに、
今は自分の意見をあまり聞いてくれない、
などと、現職と前職を比べて、現職のやり方を批判し、また転職をしてしまう、という方がいます。
これは危険な考えなのですぐに改めましょう。

 

理由
転職をした人の4人に1人が転職をしたことを後悔するというデータが出ています。

ひどい労働環境でパワハラ的な上司がいたり、残業時間が異常に多い、などの理由で転職した場合は別です。


大企業に勤めていて、中小規模の企業に転職した場合に前職と現職を比べてしまう傾向があります。

前職は制度がしっかりしていた、
研修制度がしっかりしていた、
など、前職と比べて現職の悪い点を指摘しがちです。

そもそも前職に何かしら思うことがあり転職したはずなのに、
その時の嫌な部分を忘れて、良かった部分のみを覚えているのです。

現職は現職の社内の事情がある、ということを認識した
うえでの指摘にしないと、職場で孤立してしまう可能性があります。
過去は過去、今は今です。

前職でのやり方や制度と比較してどう思うかではなく、
今をよくするにはどういうやり方をすべきか、という視点からでないと正しいものの見方はできないでしょう。


格闘技でいうと、

覚えている方がいるか分かりませんが、

1999年頃から2007年頃までの期間において格闘技の世界最高峰と言われた
PRIDEという総合格闘技団体があり、
晦日にはビックイベントとして
フジテレビで試合の模様が中継されるほど
盛り上がりをみせていました。

しかし、様々な問題からPRIDEという団体は突然消滅してしまうことに。


格闘技ファンなら、この時のショックは
忘れられないはずです。


プロ野球で言えば、野球の運営組織である
日本プロ野球機構が消滅してしまった感じです。
選手はいるけど、戦う場がなくなったと。


その後、新しい格闘技団体は生まれましたが、あの時の感覚は戻りませんでした。

という流れがあり、格闘技ファンは熱狂の場を奪われ、途方に暮れ、昔の格闘技はよかったなあ、が口癖になりました。


しかし、2015年になると、
PRIDEを運営していた主要スタッフが再集結し、RIZINという格闘技団体が発足。
フジテレビでの中継も再開。

出場選手も揃ってきて、だいぶ雰囲気も近い感じですが、やはり格闘技ファンは、
PRIDE時代と比べてしまうのです。
昔の方がスターがたくさんいた、
昔の方が試合が面白かった、
選手に個性があった、などなど。

しかし、PRIDE時代も試合が寝技の展開になって
膠着状態になると、つまらないと文句を言っていたし、
全部の大会が全部面白かったわけではないはずです。
面白かった試合や衝撃的なKOシーンのイメージだけが
頭に残っているのです。

転職においても格闘技においても、今と昔を比べてはいけません。


過去のアルバムはよく見えるものです、楽しい部分だけを切り取ったものだから。


転職したのなら、過去と比較するよりも

将来を見据えた行動や発言をしましょう。


もしも新しい職場で、その会社のルールや

制度に不満を感じたら、前職のルールや制度と比べる人は、進歩がないし周りから

評価をされることもないでしょう。


こんな時代ですから、いつ転職をすることになるかわかりません。


複数のスキルは急に身につくものではないので、日々の業務の中で

自分とは違う部署のメンバーの業界にも目を向けましょう。


可能なら他の部署の仕事を手伝ったりして、自分以外のメンバーの仕事を把握しておくだけでもいいと思います。


スキルアップは日々の積み重ねです、

転職するしないに関わらず、多様性のある

仕事のやり方を意識するといいと思います。